リースと決算書

(Q)
弊社では貸借対照表にリース資産・リース負債を載せるようにしております。
このたびリースがすべてなくなり、設備等、すべて信用金庫からの借入れで資金調達を行いました。

今回、新たに設備の借入れを申し込み、承諾はしてもらいましたが「借入金が売上の2/3になってますから・・・」「ちょっと難しくなってきますよ・・」とのこと。ここ3年、経常利益は5%以上あります。
銀行などはリース負債などはあまり気にしないのでしょうか?
今まで支払金額(リース金利)が多くなるのを嫌いリースをしませんでしたが今後は考えた方がよいのでしょうか?

(A)
銀行は、決算書を企業から受け取ったら、そのままコンピュータに入力し、各種財務指標を算出し、融資先企業の「格付」を行います。 負債が多いと、それだけ企業の財務指標は悪化します。

そう考えると、財務指標が良い決算書を意識して作るには、借入ではなくリースを使う方が良いし、またリース資産・負債は決算書に載せない(詳細は顧問税理士の方にご相談ください)方がもっと良いことになります。
銀行は、借入金を月商倍率、つまり、月商の何カ月分の借入があるか、でみます。通常の企業の場合、4カ月以下がまずます、4カ月以上8カ月以下がやや多い、8カ月以上が多い、という感覚です。ということは、売上(年商)の2/3、つまり8カ月、ということは、銀行は、借入金水準が高い、という見方をしてしまいます。借入金が多くなると、それだけ、それ以上の借入がしにくくなります。そう考えると、あなたの会社が銀行からもっと融資を受けていきたいということであれば、なるべくリースを使って銀行からの借入の方は多くしない方がよい、ということになります。

車両のリース化により決算書の内容は良くなるか

(Q)
知人の紹介で社用車のリースバックを提案する会社が営業にきました。
弊社の車両保有台数は13台で帳簿価格は1126万円です。
車両はメーカー系列のクレジット会社にて割賦で購入しており、残債が898万円あります。
弊社は車両以外の資産がほとんど無く、車両をリースバックすると資産がなくなります。
なお、弊社の決算は4月末で年商は5億円、利益は年商の10%程度を見込んでおります。
また、キャッシュフローも特に問題がないので、リースバックをするメリットが見出せませんが、リースバックを行うことで、決算書の内容が良くなったり、また、銀行からの格付けが上がる等のメリットがあれば検討したいのですが、メリット・デメリットにつきまして教えて頂きたくお願いします。

(A)
現状では、貸借対照表において車両は資産、割賦残債は負債(未払金)ということになりますが、社用車のリース化によって、その資産・負債勘定は消えることになります。
そうすると、総資産が圧縮されて、総資産に対する純資産(自己資本)の比率が相対的に高まり、自己資本比率が向上します。 どれだけ改善するかシミュレーションを行った上、リース化により今後の総額支払いがどれだけ削減されるかなど、他の影響も見ながら、検討されるとよいでしょう。

リースはリスケジュールできるか?

(Q)
すでに金融機関へのリスケをして、現在経営の自主再建に奮闘しています。
さらに削減できるものや、調整できるものがないか日々見直しているところです。そこでお尋ねしたいのですが、OA機器などのリース料などもリスケジュールすることは可能でしょうか?
また、その場合のデメリット、注意点などありましたらアドバイスいただけると幸いです。よろしくお願いします。

(A)
リース会社は、支払えなくなったらリース物件を回収できるので、リスケジュールという概念を持っていません。しかし、リスケジュールできる可能性がないこともありません。

ポイントは、2つ。
1つ目のポイントは?
リース会社1社あたりのリース料総額です。それが3,000万円、4,000万円ぐらいにまでなっていれば、交渉に応じてくれる可能性が高まります。

2つ目のポイントは?
モノが中古市場でどう価格付けされているか、です。リース物件は、市場価値が下がって、リース残高を全て回収できないケースが多いです。その場合、リスケジュールに応じてできるだけ回収しようとする場合があります。このケースでも、売却して残高を一括請求されることもあります。逆に中古市場で流動性の高い商品であれば、リース残高よりも高く売れるので、引き上げて売却しようとします。 このように、リース会社のリスケは、中古市場の動向に大きく左右されます。

またリース会社が、何系かにもよります。
リース会社の親会社が、リース物件の製造元のメーカーである場合、そのモノを引きあげて自分たちで転売することが多いです。
独立系のリース会社。ここもリスケジュールは困難で、交渉に乗ろうとしないことが多いです。
銀行系のリース会社は穏健なところが多いです。親会社である銀行がリスケジュールに応じてくれたら、それに合わせて子会社であるリース会社の方もすんなり承諾してくれる場合が多いです。

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