決められたビジネスルールに従って点数化するシステムは、顧客だけでなく従業員に対しても効果的に活用することができる。

会社の給与体系
「固定給」 
月々安定した固定給の比率が高いと従業員は前向きな努力を怠りがちになる

「実力給」 
仕事の成果に応じた実力給の比率を高くすると、一部の優秀な社員だけが高給を得て、それ以外の社員は軒並み給料が下がってしまい、退職者が増える弊害がある。

そこで経営者はある水準の給与は保証しつつ、さらに努力次第で高収入が得られるような給与体系を考案しなくてはならないが、ここにもスコア化の仕組みを利用することが可能だ。

それに近い給与体系で斬新な工夫がみられるのが、"キャバクラ"と呼ばれる時間制クラブで全国的に普及しているのが「ポイント時給制」

これはホステスが接客することで売り上げた項目をすべてスコアとして毎月集計して、その総得点数によって当月の時給単価を決めるという方式。たとえば「本指名=1ポイント」「場内指名=0.5ポイント」「同伴=1ポイント」「ドリンク1杯=0.1ポイント」というように仕事の実績をスコア化して、一ヶ月間で各ホステスが何ポイント獲得したのかを集計する。

《ある時間制クラブの時給体系》
・月間100ポイント未満の場合............時給2,500円
・月間100~ 119ポイントの場合.........時給2,800円
・月間120~ 139ポイントの場合.........時給3,100円
・月間140~ 159ポイントの場合.........時給3,400円
・月間160~ 179ポイントの場合.........時給3,700円
・月間180~ 199ポイントの場合.........時給4,000円
・月間200~ 219ポイントの場合.........時給4,300円
・月間220~ 239ポイントの場合.........時給4,700円
・月間240~ 259ポイントの場合.........時給5,000円
・月間260~ 279ポイントの場合.........時給5,300円
時給×労働時間

・一ヶ月の労働時間数:1日6時間×20日=120時間
●月間85ポイント獲得したホステスの給料←──┘
  │ ...時給 2,500円×120時間=30万円
  │
 ┌┤ ●月間 210ポイント獲得したホステスの給料
 ││ ...時給 4,300円×120時間=51.6万円
 ││
 │└─●月間 270ポイント獲得したホステスの給料
 │  ...時給 5,300円×120時間=63.6万円
 │
 └─→同じ労働時間でも獲得したポイント数で給料は2倍以上の差になる。

上表のポイント制度では、人気がないホステスでも時給2500円は最低ラインとして保証されていて、人気が上がる(ポイント数が増える)ほど当月の時給単価が高くなる仕組みになっている。逆に、先月までは人気が最も高くて時給5300円のホステスでも、今月は80ポイントしか稼げなかったということであれば、時給は2500円の設定に下がるというわかりやすいシステムになっている。
仕事の内容をスコアとして点数化して集計したものに時給単価を乗じるという給与体系には、不公平感が少なく、目標の月給を稼ぐには何ポイントを稼げばよいのかという努力の道筋が立てやすい。

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