リスケジュール更新時に敷金・保証金を担保に入れてほしいと言われた

<質問>
2年前にリスケジュールを各銀行にお願いしました
・日本政策金融公庫・担保あり
・地元地銀T銀行・担保あり
・地銀S銀行・担保なし
・都銀M銀行・担保なし
それぞれに対応してもらいました今年もう一年我慢すればリースなど終わるので、この1年だけは元本0円で利息のみの返済にできないかと、都銀M銀行に話をしたところ、賃貸の敷金、保証金を担保にしてくれと言われました。 敷金、保証金等は担保提供する必要があるのでしょうか。もともとはM銀行はビジネスローンでしたので、当然担保は、いらなかったのですが・・・

<回答>

銀行は、リスケジュールの申込時や、更新の申込時に、追加の担保や保証人を要求し、保全(もし貸倒れとなった場合の補てん手段)を少しでも確保しておこうと考えるものです。
ただ、それら担保を追加してくれと言われても、突っぱねればよいです。
銀行は、あなたの会社や、経営者個人の資産などから、担保となりそうなものを探します。あなたの会社において、担保として追加できそうな不動産や預金などはなく、だから敷金や保証金に目を付けてきたのでしょう。銀行の言うことを聞く必要はありません。
言い方としては「大家さんが、敷金や保証金を担保に入れるのを嫌がる」とでも言っておきましょう。

金利の分割支払い交渉、再リスケジュール交渉は可能か

<質問>

広告・印刷関係の会社です。
今年の一月より銀行返済のリスケジュールを行っています。
当時、法案が通った直後で弁護士より書類を作ってもらいました。金利は払う状態だったのですが引き落としはされてない状態でした。
銀行担当者からは今まで手続きがかかってしまったが銀行内部では通り、保証協会も通るでしょうとのことですが半年分の金利を現金で払ってほしいとのことでした。
リスケを行い半年で出た利益は昨年未払いの社会保険・税金の支払いに充ててしまい半年分一括で支払えば社員の給料遅配を起こしかねません。 当社の現状の返済能力は元金、利息込みで本来の四分の一程度です。それくらいに抑えて頂けたらなんとか運営し返済も可能です。
銀行からは他には払ってうちには払ってもらえないのですかとのことですがなんとか当社の現状を理解していただき半年分の金利を分割、また上記のように再リスケを行いたいのですがどのようにすれば銀行に納得してもらえますでしょうか?

<回答>

金利は分割で支払いできるように交渉してみましょう。銀行の方では、未収利息という勘定であがっているので、それを分割で支払うことによって、内入していくという形になります。無理ない支払いができる範囲で、支払い計画と資金繰り表、経営改善計画書(これはリスケジュール交渉時に提出しているでしょうが)を持っていきます。

また他の方法で、リスケジュールによって抑えた毎月の元金返済金額をさらに抑える、再リスケの交渉を行うことは、一度は減額した返済金額をさらに抑えるということで、交渉に困難は伴いますが不可能ではないです。
交渉方法は通常のリスケジュール交渉と変わりません。

ただやはり、最初のリスケジュール交渉時に、無理のない支払い金額を算出してから交渉にいどみたいものです。

リスケジュールは短期融資と長期融資で違いがあるのか

<質問>

借入金返済のリスケジュールに関するご質問です。
当社は、製造業で年間売上300百万円、短期借入金35百万円、長期借入金が65百万円あり、短期借入の約定返済が月1,800千円、長期借入の約定返済が月1,100千円あります。借入れ先は信用金庫と公的金融機関です。
既存借入金のみでも毎月のキャッシュフローからの返済が難しい状態ですが、起死回生を図るため、この度取引先で社長が高齢のため廃業する会社から高収益事業部門の譲渡を受け、売上・利益拡大を考えています。

機材、材料費等事業買収のための資金が約6百万円必要であり、公的金融機関に新規事業のための融資を申し込みましたが断られました。 メイン銀行である信用金庫に既存借入金返済対策と新規事業資金確保のため借入返済のリスケジュールの相談をしたいと考えています。 借入金残高は、公的金融機関は約1,000千円で他はすべて信用金庫1行です。
新規事業と経費削減で当面1年を乗り切れば売上・利益が回復し現在の約定返済は可能と考えています。
質問の内容

  1. どのようなストーリーでリスケジュールの相談をすればいいのか?
    リスケジュール申し込みの留意点
  2. 短期の約定返済のリスケと長期の約定返済のリスケはどのように違うのか?
    金融機関は短期貸付のリスケと長期貸付のリスケはどちらがやりやすいのか?
    短期資金のリスケと長期資金のリスケは今後の当社の信用格付に差はあるのか

以上ご教示お願いします。

<回答>

借入額は月商4ヶ月分と、そんなに多いとも感じないのですが、公的金融機関から断られたのは、はたして新規事業が評価されなかったのか、御社の財務内容に問題があったのか、その判断が必要です。

新規事業資金としては融資は断られても、通常の運転資金であれば融資が受けられるのかもしれないですし、また取引されている信用金庫でも運転資金の融資が受けられるかもしれません。リスケジュールの判断は、それらでも融資が受けられない場合に行うべきです。

リスケジュールを行う場合、返済条件変更申込書と経営改善計画書、資金繰り表をもって金融機関に相談にいきます。今は返済できないから見守っていてほしい。しかしこの経営改善計画により利益を出せるようにし、返済を再開できるようがんばります、というのがリスケジュールのストーリーです。
また短期融資と長期融資のリスケジュールに違いはありません。 どちらも行ってください。どちらか一方だけリスケジュールを行う、という中途半端なことは行わないでください。

リスケジュール後の方向性

・事業で稼ぐ現金(キャッシュフロー)をCFとして表すと、毎月の資金繰り(単位:万円)が次のような企業があるとします。

CF 返済 合計
現状 △100 △400 △500
事業活動で、毎月100万円の現金が流出し、さらに銀行への返済が毎月400万円あり、毎月500万円ずつ現金(手元にある現金・預金)が減少していっています。

上記のような状況では、事業が赤字ですので、銀行は融資を出さないことが多いでしょう。
その場合は、毎月の返済を抑える交渉、つまりリスケジュール交渉を銀行と行います。それで、資金繰りがだいぶ楽になるようになります。
例えば上記例で、リスケジュール交渉により、毎月の返済金額400万円を0円にまで減額できると、次のようになります
CF 返済 合計
現状 △100 △400 △500
  ↓
リスケ後 △100 0 △100

・しかし、安心してはいけません。毎月のCFを黒字に転化し、そしてCFを多くしていく、つまり事業を改善していって利益を多く生み出すことにより、現金を多く生み出せるようになり、早く返済を元に戻すことができるようにしていかなければなりません。

手元の現金を最低月商1ヶ月分、理想は2ヶ月分、ためるまでは、返済金額はできるだけ上げていかないよう、銀行と交渉します。
なぜ銀行への返済を増やしていかず、手元の現金をためていくべきなのか。
それは、経営の安全性を高めるためです。
手元に現金が豊富にある状態であれば経営者としては余裕を持った経営ができますし、投資すべきところに投資を行うことができます。

・次の表は、毎月のCFが△100万円→+100万円と改善し、毎月100万円ずつ、現金をためていくことができている状態です。

CF 返済 合計
現状 △100 △400 △500
  ↓
リスケ後 △100 0 △100
  ↓
改善後 100 0 +100
そして、手元に現金が十分たまっていったら、返済をじょじょに再開していくようにします。
上記の状態であれば、毎月0円→50万円ぐらい、返済を再開しても問題ないでしょう。

CF 返済 合計
現状 △100 △400 △500
  ↓
リスケ後 △100 0 △100
  ↓
改善後 100 0 +100
そして、さらなる事業の改善により、CFを500万円まで改善できたとします。

CF 返済 合計
現状 △100 △400 △500
  ↓
リスケ後 △100 0 △100
  ↓
改善後 100 0 +100
  ↓
一部再開 100 △50 +50
  ↓
もっと改善 500 △50 +450
そうすると、完全に返済を再開することができます。

CF 返済 合計
現状 △100 △400 △500
  ↓
リスケ後 △100 0 △100
  ↓
改善後 100 0 +100
  ↓
一部再開 100 △50 +50
  ↓
もっと改善 500 △50 +450
  ↓
完全再開 500 △400 +100
イメージできますでしょうか。これが、銀行にリスケジュールを行った後、企業として目指すべき方向性です。

現実は、こんなに劇的に経営を改善できるものではないですが、理想を追い求めるのは経営者の役目でしょう。

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